
22歳の頃。
約一ヶ月間、ぶらぶらとヨーロッパを旅をした。
バッグパックには、カメラ、トラベラーズチェック、ヨーロッパ電車乗り放題パス(ユーレールパス)、パスポート、その他。
アテネに着いて、宿を探して歩いた。
「オンザルーフなら空いています」
オンザルーフを部屋の名前だと思っていた。
三階建てのアパートのようなホテルだった。
三階まで階段を登り、さらにもう一階分の階段を登った。
そこは屋上だった。
ベッドが五台ほど並んでいた。
「このベッドが空いています」
オンザルーフは屋上の意味だったのだ。
バッグパックをベッドの上に下ろした。
ベッドに横たわって、空を見た。
真っ青な空から降り注ぐ眩しい光線で目がくらくらした。












